英語 ディスクロージャーデイ 見ました。UFO開示の行方は(ネタバレなし)

これまたちょっと前の話になりますが、6月の中旬ごろにスティーヴン・スピルバーグの最新映画『Disclosure Day』を見ました。

日本の都市伝説系YouTuberさんたちがこの映画について話していて、「日本での公開が10月に延期になった」とかなんとか。

スピルバーグの新作、しかもUAPがらみ!

ディスクロージャーデイ
ディスクロージャーデイ

ということで、これは見なくては!と、張り切ってアメリカ公開日の翌日か、そのくらいに映画館へ見に行きました。

ちなみに昔は普通に「UFO」と呼んでいましたが、最近ではアメリカ政府やニュースなどでは「UAP(Unidentified Anomalous Phenomena)」という言葉が使われるようになっています。

「UFO」というと、どうしても宇宙人の乗り物というイメージが先行してしまうので、もう少し広く「正体の分からない現象」を指す言葉としてUAPが使われているようです。

感想は……

うーん。

The アメリカンムービーの要素、全部詰め込みました!

という感じでした(笑)。

チェイスシーンあり。

逃げても逃げても追ってくる。

危機一髪!

また逃げる!

ハラハラ!

……という、ハリウッド大作らしい展開です。

私はUAPや宇宙人、政府による情報開示といったテーマそのものに興味があったので、もう少し「未知の存在とは何なのか?」という部分をじっくり見たかった気もします。

ただ、スピルバーグ作品ですから、単なる「宇宙人が来ました!」という映画ではなく、人間側の反応や恐怖、コミュニケーションといった部分が中心になっているのは面白かったです。

未知の存在から与えられたのは「共感する力」

これは予告編にも出ているので書いてしまいますが、個人的に面白いと思ったのが、未知の存在によって与えられた力が、いわゆる超人的な攻撃能力などではなく、人と人を理解するための力だったこと。

冒頭では、それまで話せなかったはずの韓国語をいきなりペラペラ話し始め、

「あなた、韓国語話せたの?」

「何のこと?」

みたいなことになったりします。

さらに、普通なら知るはずのない相手の個人的な背景まで分かってしまう。

これ、考えてみたらものすごい能力ですよね。

人間同士の争いの多くは、「相手が何を考えているのか分からない」「自分とは違う」というところから生まれます。

もし言語の壁までなくなり、相手の気持ちや背景まで本当に理解できるようになったら、世界はどう変わるのか。

全部わかられるのは嫌だけど、ある程度理解できるならば、平和な世の中になる気もしますね。

逆に、他人に自分のことを全部分かられてしまう世界なんて嫌だ、という気もしますが(笑)。

悪人の心のうちが全部わかったら面白いことにもなりそうね。

このあたりは、単なるUFO映画以上に考えさせられるところでした。

ところで、現実の「UAP開示」はどうなった?

そして映画を見ながら思い出したのが、ここ数年アメリカで続いているUAP情報の「開示」です。

以前ならUFOというと、怪しい写真や陰謀論、都市伝説の世界という扱いでした。

ところが近年は、アメリカ政府や軍関係機関がUAPという言葉を正式に使うようになり、軍が撮影した映像なども公になっています。

議会でもUAPをめぐる公聴会が開かれ、元軍関係者などが証言するなど、少なくとも「正体不明の何かが報告されている」ということ自体は、以前よりずっと公の場で語られるようになりました。

ただし、

「では宇宙人が地球に来ていることが確認されたのか?」

というと、それはまた別の話。

公開された映像や報告の中に、現時点で「地球外生命体の乗り物である」と公式に確認されたものがあるわけではありません。

ここがUFO好きとしては、なんともじれったいところです。

「ついに開示か!」

と思ったら、

「正体不明のものがあります」

で終わる。

いや、それは昔から知ってるんですけど……。

という感じ(笑)。

「Alienのビッグニュース!」にも期待したのですが……

そういえば少し前、「Alienについて大きなニュースがある」みたいな話も見かけて、

おお、ついに来たか?

と思ったのですが、こちらはどうやら宇宙人のAlienではなく、外国人・移民という意味でのalienに関する話だったようで。

完全に肩透かし。

英語の alien は「宇宙人」という意味でも使いますが、法律や行政の文脈では「外国人」という意味でも使われるので、UFO好きには紛らわしい言葉です。

本当の「Disclosure Day」は来るのか

映画のタイトルは『Disclosure Day』。

Disclosureとは「開示」「公開」という意味です。

では現実の世界でも、いつか本当に、

「実は地球外生命体の存在を確認しています」

なんていう発表が行われる日は来るのでしょうか。

昔なら完全にSFや都市伝説の話でしたが、今ではUAPについて米政府機関や議会が真面目に扱う時代になりました。

だからこそ、映画の世界と現実のニュースとの境目が、昔よりほんの少しだけ曖昧になっているようにも感じます。

とはいえ、期待しては肩透かし、期待してはまた肩透かし……というのも、この界隈ではおなじみ。

本当のDisclosure Dayが来るのは来年なのか、10年後なのか。

それとも永遠に「正体不明」のままなのか。

映画を見終わったあと、そんなことを考えてしまいました。

UAPそのものに興味がある人なら、映画のストーリーだけでなく、今現実に起きている「開示」の動きと重ねて見ると、また違った面白さがある映画だと思います。