夏目漱石がその昔、I love you を「月が綺麗ですね」と訳したそうな。
なんじゃそりゃ!と聞いた時は思ったものです。通じるのかよ、と。
日本語で「好き」はよく使うけれど、「愛してる」なんてよく使うことはないですよね。
でも動物愛、とか親子愛、とか言葉としてはよく使うわけで。
なんというか、口語体ではない感じ?
同じく、恋と愛の違いを英語で言うのもなんか難しい。
よく、恋は自分が主体で、愛は相手を思いやる感情、と言われますね。
つい最近の金曜日、仕事が終わってまだ空の明るい夕方、満月を迎える前の瞬間、月が東の空まだ低いところにおおーきく輝いておりました。あまりに綺麗で写真に撮りたかったけれど、私の古いiPhoneでは目に映るようには見えなくて。
思わず、好きな人に送りました。下手な写真と一緒に。
「月が綺麗だよ、大きくて」
同じ時間軸にいるから今外見れば見えるはず。
綺麗な月を一緒に見たい。見せてあげたい。共有したい。
そんな気持ちを持てる相手をきっとあなたは愛しているのでしょう。多かれ少なかれ。