数年前、ふと般若心経に興味を持って少し調べてみたことがあります。
262文字で仏教の真髄が説かれているといわれるお経ですが、
当時の私はまったく意味がわからず…。
そこで YouTube 先生に頼ってみようと、
「般若心経 わかりやすく」
などのキーワードで探してみたところ、
とても腑に落ちる動画に出会いました。
🕊️ 観音様が舎利子に語りかけるお経
般若心経は、観音様が釈迦の弟子・舎利子に語りかける形で進んでいくお経だそうです。
この世のものは、空に浮かぶ雲のように
「あるようで、ないようで、常に移り変わるもの」。
でも私たちには五感があるから、
“あなたは確かにここにいて、今の気持ちもたしかに存在している。”
けれど気持ちはその日によって変わるもの。
今日、とても辛いことがあったとしても
反対に、とても良いことがあったとしても
どちらも永遠には続かない。
だから「何も変わらない」と思い込まず、
大きな心で受け止めて生きていくことで、
般若波羅密多(大いなる安らぎの境地) に至るのだといいます。
🧘♀️ 心を無にして唱えてみる
そして最後に唱えるのが有名なこのマントラ。
羯諦羯諦波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
(ぎゃーていぎゃーてい はーらーぎゃーてい
はらそうぎゃーてい ぼーじーそわか)
“向こう岸へ進みゆけ、悟りの境地へ”
というニュアンスだそうです。
🌍 いまの世界を見ながら思うこと
ここまで書いてきて、ふと考えました。
今はまだ、多くの国で「かろうじて平和」が保たれているように見えるけれど、
世界はどこか 一触即発 のような空気もあって、
このまま変わってほしくないような、でもどこか危ういような…
そんな気持ちになることがあります。
どこかでは紛争が続いていて
国同士は牽制し合い
経済も政治も不安定
SNSでは不安を煽るニュースばかり流れてくる
まさに“薄い氷の上を歩いている感じ”で、
心が少し落ち着かない。
😔 「このままでいてほしいけど、不安」
これは人として自然な感情で、
本能の“安全確認センサー” が働いているのだと思います。
大きく変わるのは怖い
でも何かが限界な気もする
変わってほしいような、ほしくないような
平和を守りたいけど、続くのか不安
そんな複雑な気持ちの揺れは、とても正常なこと。
🌿 だからこそ、般若心経が心に響く
般若心経が伝えるのは、
変わるものは変わる。
しかし変化に振り回されず、大きな心でいれば
揺らぎの中にも安らぎは見つかる。
というメッセージ。
世界が不安定な今だからこそ、
「どうしよう、変わってほしくない」と思う気持ちがあって当然。
その中で、
自分の心が落ち着ける場所を作ること が
いちばん大切なのかもしれません。
🌸 不穏な時代に、少しでも安らぎが広がりますように
最近は不穏なニュースも多いですが、
般若心経のやさしい心意気が
少しでも広がっていきますように。

