魚座の月食が教えてくれること ― 8月28日、乙女座−魚座サイクルの終わりと、新しい扉

8月28日、魚座で満月、そして月食が起こります。

正確には「部分月食」ですが、今回は月がおよそ96%まで地球の影に隠れる、皆既に限りなく近い深い月食です。肉眼で見ても、赤銅色に近い神秘的な満月として映ることでしょう。

満月はもともと「満ちる」「結果が見える」「手放す」タイミングといわれますが、月食が重なると話は別です。占星術では、月食は通常の満月よりもずっと影響が強く、ひとつの節目や大きな方向転換を象徴すると考えられています。

なお今回の月食は、世界時で8月28日午前4時13分〜19分ごろが最大となるため、日本時間では**28日の午後1時台(昼間)**にあたります。つまり、日本からはこの月食そのものを直接観測することはできません。実際に空を見上げて赤い月を楽しめるのは、ヨーロッパ、アフリカ、南北アメリカなどの地域になります。とはいえ、占星術的なエネルギーは場所を問わず、地球上のすべての人に届くとされています。

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魚座―乙女座の一つの物語が、ここで完結する

今回の月食が特に感慨深いのは、これが2024年9月から続く「乙女座−魚座」月食シリーズの、実に7回中6回目にあたるという点です。1年半以上にわたって、私たちは「きちんとする・分析する・管理する」という乙女座的な生き方と、「流れに任せる・直感を信じる・手放す」という魚座的な生き方の間で、絶えずバランスを問われてきました。

そして今回の魚座月食は、そのテーマのひとつの総仕上げのように見えます。次にこの乙女座−魚座の組み合わせで月食が起こるのは2027年2月とされていますが、魚座での月食に限って言えば、次は何と2034年まで巡ってきません。それだけ今回は、この長い物語にひとまず区切りをつける、貴重なタイミングなのです。

一足先に、ノードはすでに水瓶座へ

さらに興味深いのが、今回の月食のおよそ1カ月前にあたる7月26日、ドラゴンヘッド(ノースノード)がすでに魚座から水瓶座へと移動していたことです。「月食の直前に」というよりは、「一足先に、次のサイクルへの扉が開いていた」という表現の方が正確かもしれません。

ノードは2025年1月から魚座−乙女座の軸にあり、「コントロールを手放すこと」「物事の知恵とタイミングを信じること」を私たちに問いかけ続けてきました。そのノードが一歩先に水瓶座−獅子座の新しいサイクルへと進んだ今、今回の魚座月食は、古いテーマの最後の仕上げをしながら、すでに開き始めている次の扉へと私たちを導いてくれているような、そんな「境目」の出来事になっています。

水瓶座のドラゴンヘッドは、「個人的な感情や執着を少し手放し、仲間や社会とのつながり、未来志向のビジョンへと意識を開いていく」ことを私たちに求めているとも言われています。

そしてAIやテクノロジーなどの革新、コミュニティや社会の変化、そして「個人としてどう自分を表現するのか」といったテーマが、これまで以上に注目されていくのかもしれません。

さらに天王星が90度

今回の月食には、双子座の天王星が太陽と月の両方に対してスクエア(90度)を形成しています。しかもそのオーブ(許容度)は1度未満という非常にタイトなもので、このチャート全体の中でも最も強いアスペクトです。

天王星といえば、突然の変化、予想外の出来事、常識をひっくり返すような気づき、そして「解放」を象徴する星。

そのため、思いがけない知らせや予定変更、あるいは「今までこうだと思っていたけれど、もう違うかもしれない」という突然の心境の変化が起こる可能性も。双子座は情報やコミュニケーションを司る星座でもあるため、会話やニュース、SNSなどを通じて、それまでの解釈が通用しなくなるような出来事が起こりやすいとも言われています。

ただし、「天王星=悪いことが起こる」というわけではありません。一見ショックに思える変化が、実は長い間動かなかったものを動かすきっかけになることもあります。

この月食をどう過ごす?

魚座は感情や無意識とも深く関係する星座です。

昔のことを突然思い出したり、妙に感傷的になったり、印象的な夢を見たりする人もいるかもしれません。

そんなときは、無理に答えを出そうとせず、

「これはもう必要ないのかもしれない」 「私は本当はこっちへ行きたいのかもしれない」

そんな自分の内側から出てくる感覚を、少し静かに観察してみるのもよさそうです。

天王星の影響が強い今回は、答えを急いで出そうとせず、変化そのものを受け入れる柔軟さを持つことが鍵になりそうです。

古いサイクルが終わり、新しいサイクルが始まる境目の魚座月食。

さて、何が浮かび上がってくるでしょうか。